未解明の「第三の被ばく＝ビキニ事件」の実相！
南海放送制作『わしも死の海におった』上映と山下正寿さん講演会
―ビキニ水爆被災の真実を追い求めた25年―
2月19日開催 同志社大学今出川キャンパス 明徳館1番教室（地図参照）
| 1954年3月1日ビキニ環礁におけるアメリカの水爆実験で、「死の灰」に襲われた「第五福竜丸」乗組員23人が被災。6カ月後に久保山愛吉無線長の死と大量のマグロ廃棄が、国民にショックを与え、原水爆禁止運動が広がる契機となりました。 しかし、広島、長崎に続く「第三の被ばく＝ビキニ事件」はいまだ全容が解明されていないのです。一連のビキニ核実験当時、1000 隻を超えるともいわれる漁船等が付近海域におり、多数の船乗りたちが「死の灰」をかぶったのに、日米両政府は翌年、アメリカが日本に慰謝料＝200 万ドルを払うことで政治決着となり、被害の実相をうやむやにされてしまったのです。被災者は第五福竜丸だけではないと4半世紀も真相を追い続けている人たちがいます。 1985 年、教え子の高校生らが自分たちの町にもビキニの被災船員がいることを知ったことから山下正寿さんの追跡が始まります。粘り強いこれまでの調査活動で、被ばくマグロを廃棄した漁船の3分の1は高知の船だったこと、若くして原因不明の死亡、健康の不安におびえながら暮らす元乗組員や遺族の実情などを明らかにしてきました。 この重大な被ばくの真相が、近年公表された米機密公文書から裏付けされたのです。 また、当日、立命館大学国際平和ミュージアム名誉館長・安斎育郎さんから、アメリカ公文書にもとずきビキニ被災の実態を詳しくお話していただきます。今まで断片的にしか知られていなかったビキニ環礁、マーシャル諸島における核実験の被災実態の全容が明らかにされる講演会となることと思います。 さらに、このたびの催しは「ビキニ被災」の真実と実相を明らかにすることにとどまりません。恐るべき真実を日米両政府が、長年にわたって隠してきたこと、また私たちも、このことを広く国民的に明らかにしてこなかったこと、この二つの点について、あらためて深く考える機会にしなければなりません。 |
| ●日時 2011年2月19日(土)開場17：30 開会18：00〜20：30 ●会場 同志社大学今出川キャンパス 明徳館1番教室（地図参照） 京都市上京区今出川通烏丸東入玄武町 ●内容 ★南海放送制作 ｢わしも死の海におった｣上映 ★講演 山下正寿さん（高知県太平洋核実験被災支援センター事務局長） 「広島・長崎に次ぐ被ばく、ビキニ被災の実態」 ★特別報告 安斎育郎さん(立命館大学国際平和ﾐｭｰｼﾞｱﾑ名誉館長) 「核兵器のない世界をめざして」 ●資料代 500円 ●主催 核兵器のない世界を求めて京都実行委員会 参加団体：（2011年1月5日現在） ・ＩＰＰＮＷ京都府支部・核戦争防止・核兵器廃絶を訴える京都医師の会 代表世話人 高木 隆郎 ・京都原水爆被災者懇談会 世話人代表 永原 誠 ・平和友の会 会 長 足立 恭子 ・アボリション２０００京都 代 表 有地 淑羽 ・京都宗教者平和協議会 理事長 宮城 泰年 ・原水爆禁止京都協議会 筆頭代表理事 三宅 善昭 ・反核京都産業人の会 世話人代表 野田 宗一 ・非核の政府を求める京都の会 常任世話人代表 望田 幸男 ※ いま、実行委員会参加を多くの団体に呼びかけているところです。 ●後援 平和市長会議 連絡先：非核の政府を求める京都の会 電話/Fax 075-771-0729 E-mail hikaku-kyoto@nifty.com |